![]() 今回のタイトルは、「サイレント・パルス」-千年桜の種-、被写体は古くから人に守られてきた古桜と日本の伝統的な物を作るための道具などです。 作品のプラチナパラジウムプリントは、越前の手漉き和紙(雁皮紙)に、デジタルを使わない伝統的な手法で制作しています。 会場があまりにも遠いので本ブログでは作品の雰囲気だけでもと思います。開催経緯は、フランスで活躍されている先輩写真家が、3年前にパリで個展を開催したときに僕の写真を紹介していただきまして、企画展として開催が決定したものであります。作品とテーマ性を3年かけて少しずつ練り上げてきました。展示作品は、間際となりましたが今日、再々プリントの1枚を仕上げて40枚が完成です。単身、パリのアパートで3週間の生活です。 会場;エスパス・ベルタン・ポアレ 住所;8-12 rue Bertin Poiree 75001 Paris Association Culturelle Franco-Japonaise de TENRI 会期;2013年3月5日~3月16日(日曜休) オープニング(ヴェルニサージュ);3月5日 17:30~20:00 ▲
by itokei2006
| 2013-02-25 10:14
| 作品・展覧会
10ccのビーカー。
このビーカーでプラチナプリントの感光液を調合する。 感光液は、紫外線を出さない電球では感光しないので、明るいところで作業ができる。 基本は3種類の薬品をこのビーカーで混合して紙に塗布する。 僕は注ぎ口があるビーカーを使用しているが、ショットグラスを使う写真家もいる。 ![]() ▲
by itokei2006
| 2012-10-03 11:16
| 写真のこと
来春の個展に向け、プラチナプリントのネガ作りがようやくスタートした。
感光液の塗布方法、ネガをプリント出力する際のトーン等を試行錯誤して満足する結果が得られ、使用する雁皮紙とのマッチング作業が完了したのだ。 ![]() ▲
by itokei2006
| 2012-10-02 19:14
| もろもろ
写真の仕上げ用にプレス機を新調することにした。
雁皮紙での作品は乾燥時にプラスチックの平板に貼り付けてはいるが、完全には平坦に出来ない。それをさらにドライマウントプレス機にかけるのだが、雁皮紙は薄くて腰が強いためか細かい凹凸が残ってしまうのだ。 乾燥途中で中性厚紙と共にプレス機に挟んで乾燥が完了するまで放置しようという魂胆だ。さてうまくいきますように。 追記;とりあえず作ってみました。 ![]() しばらくこのまま使って、接着剤と木が完全に乾燥したらニスを塗って完成です。 ちなみに、12mmのボルトの場合、締め付けトルク(KgfCm)の5倍くらいの数値が締め付け軸力(Kgf)になるようです。200KgfCmくらいの締め付けトルクは容易に出せますが、その時のプレス力はおおよそ、200*5*2=2トンということになります。 ▲
by itokei2006
| 2012-07-03 09:41
| カメラ・機材
家の中の整理や、母親の介護や、何かと気ぜわしいやらで更新が滞ってしまった。
これからは、集中できそうだ。 プラチナ用のネガ出力を開始。白縁をきちっと出すために、まずは周囲の枠のみを黒く印刷した後に全体を印刷する。(黒枠を二重印刷することにより濃度を上げる) そして用紙を横向きにいれて印刷時間を短縮。実のところ、主目的はフィルムのロール方向をプリンターの用紙送り方向に合わせるためだった。 ![]() ▲
by itokei2006
| 2012-06-29 17:19
| 写真技術
この2週間ほどで分かったこと。
(1)和紙に発生した黒いシミは、赤さびなどの鉄粒子が原因物質であることが判明。 (2)感光液の塗りムラがあってもあまり画像へ影響しない。 (3)ネガをそのままプリントしたときに得られる、プラチナプリントのトーンを デジタルネガで再現する調整方法。 (4)8x10ネガと、そのネガからの等倍デジタルネガではプリントに差はあまり感じ られない。(僕の肉眼目視で) これからのテスト項目 (1)感光液への添加剤 塩化金、アラビアガム、tween20 (2)支持体の工夫 プリントはモノである。モノとしての拵えを極めたいがためのテストは続く。 さて、明日は匠の所へ撮影に出かける。 ▲
by itokei2006
| 2012-02-20 00:28
| 写真技術
テストプリントをじっくり眺めているといろいろなことが見えてくる。
感光液の塗り厚のこと、和紙の耐水性のこと、感光液を塗る刷毛の毛足のこと、コントラスト調整液の配合具合のこと、コントラストと粒状性のこと、露光時間のこと、紙の種類とシャープネスの関係のこと、紙の種類と粒状性のこと、など技術的な諸々。そして最も重要なプラチナプリントとしてのあるべきトーンのこと。 そしてそのトーンを実現するデジタルネガの調整の方向性が見えてきた。 ![]() ▲
by itokei2006
| 2012-02-02 22:48
| 写真技術
僕にとってのプラチナプリントの魅力は、用紙の自由度が高いと言うことにある。
本日のテスト結果をメモする。 越前手漉き未晒し純雁皮紙A 厚さ0.06mm 塗広げるまもなく感光液を吸い込んでしまう。 不適。 2013.10追記;塗り方を工夫した結果、不適ではなく良い感じ。 越前手漉き未晒し純雁皮紙B 厚さ0.06mm 塗はOK。ただし刷毛による毛羽立ちが少しある。 水処理で分解が進むので工夫が必要。 シャープな描写。ドライダウンが激しい。 越前機械漉き(賞状用紙?) 厚さ0.25mm 感光液を少しはじくが塗に問題なし。水分解無し。 シャープで滑らかな再現。 越前手漉き三椏局紙 厚さ0.26mm 感光液を少しはじくが塗に問題なし。水分解少し有り。 ドライダウンが激しい。 ベルゲール コットン100% 320g 厚さ0.41mm 製品のばらつきが少ないとのこと。 プラチナプリントのスタンダードにするつもりで購入。 ほどよい吸い込みで塗りやすい。 表面がざらざらしていて再現されたトーンもざらついていた。 僕の好みではないな。 ▲
by itokei2006
| 2012-02-01 00:04
| 写真技術
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by itokei2006
| 2012-01-27 23:17
| 写真技術
感光液を紙に塗り広げるために刷毛を使う。以前、井津建郎さんのワークショップを受けたとき、彼の使用する刷毛は幅四~五寸、毛足10~15ミリ、毛の厚さ1ミリくらいの特注刷毛で、塗ると云うよりは紙の上にたらした感光液を押し広げるという感じだったことを憶えている。どうさ刷毛のようにたっぷりと感光液を含ませて塗るよりは、高価な感光液の使用量が少なくて済むので合理的と感じた。
今回、使おうとしている刷毛は、一年くらい前に見つけた、幅三寸の料理用ナイロン刷毛。(写真左側) 毛の厚さも薄いしナイロンなので液離れが良さそう。 ![]() ▲
by itokei2006
| 2011-12-16 11:19
| カメラ・機材
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悩み多き写真。
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